ブレイクビーツとは1970年代にアメリカのDJクールハークによって発明された歌の無いパーカッション(打楽器)メインで構成された音楽のことです。
一般的な音楽で、歌(ヴォーカル)の無い間奏部分を繋げ無限に流し続けたことで、ストリートダンサーが激しく踊ったり、オーディエンスが盛り上がったことから『Break Beats』として確立されました。
ブレイクなので『壊す』『壊れる』みたいなイメージを持っている方が多いですが、Breakは『休憩』『間奏』の意味です。
クールハークが間奏ばかりを流し続けたことが名前の由来となっています。
今回はブレイクビーツ(Break Beats)について詳しく書き留めておきます。
ブレイクビーツ(Break Beats)とは?

ブレイクビーツ(Break Beats)とは1970年代にアメリカのDJクールハークによって生み出された音楽のことです。
歌の間奏部分や、パーカッションメインで演奏されている音楽を用いて、パーティーに来たオーディエンスを盛り上げる為に創られました。
今でこそ『Break Beats』が確立されヴォーカルの無い音楽や、パーカッションメインの音楽がたくさん存在しますが、昔はそういった音楽は少なく、音楽の間奏を繋いでDJが演奏していました。
この時期にDJの演奏方法も多く生まれ、繋ぎやスクラッチの技術も生まれました。
ブレイクビーツの歴史を紐解きます。
ブレイクビーツ(Break Beats)を創った人

こちらが『Break Beats』の生みの親、DJクールハークです。
今でも現役で活動されていて、世界中のDJからリスペクトされている存在です。
彼はジャマイカ出身で12歳の頃にニューヨークに移り住みます。
後にHipHopやブレイクビーツの起源はジャマイカのレゲエにあると語っています。
ブレイクビーツ(Break Beats)の歴史
1970年代にDJクールハークがDJプレイをしているとあることに気付きます。
『どうやら音楽の間奏部分で盛り上がり激しく踊っているな』
このことに気付いたDJクールハークは間奏部分(ヴォーカルの無いパーカッションメインの音)をエンドレスに流し会場を盛り上げます。
今でもその名残がありますが、歌手やパフォーマーが間奏の時に激しく踊りますよね!
この音楽を『Break Beats』と名付け、そこで踊る人を『B-boy、B-girl』と呼ぶようになりました。
また、諸説ありますがスクラッチを発明したのがGrand Wizard Theodore(グランド・ウィザード・セオドア)とGrandmaster Flash(グランドマスター・フラッシュ)と言われており、彼らの偉業は映画にもなっています。『SCRATCH』を参照
現在のブレイクビーツ(Break Beats)
エレクトロ要素を取り入れたり、トランス風に進化したり、新しいスタイルのブレイクビーツが誕生しています。
ブレイクビーツはストリートカルチャーという側面を持っているので、時代とともに進化しており、今後も新しい音楽が創出されると考えられています。
最近のおすすめはDaniel Avery(ダニエル・エイヴリー)
イギリスで今最も注目されているDJです。
おすすめなブレイクビーツ(Break Beats)5選
僕の独断と偏見でおすすめのブレイクビーツをチョイスしました!
Incredible Bongo Band – Apache
Breakin’では超定番の1曲で、ここからブレイクビーツヒストリーが始まったと言っても過言ではありません。
Incredible Bongo Band - Bongo Rock
こちらも同じくIncredible Bongo Bandの音楽です。
ダンサーだけでなく一般の人もテレビとかで聞いたことがあるはず!
The Jimmy Castor Bunch – It’s Just Begun
1983年の映画「Flash Dance」にて使用された楽曲。
It's just begunに合わせてROCK STEADY CREW(ロックステディクルー)がストリートで踊るシーンは、世界中に衝撃を与えブレイクダンスブームを巻き起こしました。
Arthur Baker – Breakers Revenge
この楽曲は映画『ビートストリート』でNew York City Breakers VS Rock Steady Crewのダンスバトルシーンで流された音楽です。
おそらく世界で初めてダンスバトルの映像を映画に収めた作品です。
伝説的な映画で使用された楽曲です。
Bobby Byrd - I Know you got Soul
最後に選んだのがBobby Byrd - I Know you got Soulです。
ジェームスブラウンと一緒に活動していた彼の代表的な楽曲で、ブレイクダンサーであれば必ず聞いたことのある有名曲。
以上が、ブレイクビーツ(Break Beats)のまとめでした。
>>ブレイクダンスにおすすめの楽曲も併せてお読みいただくと、より知見が広がるかと思います。
それでは、See you next time!!