Break Dance Old School Team

Rock Steady Crewについて

2022-04-05

rock-steady-crew

Rock Steady Crew(ロックステディークルー)は、1977年アメリカニューヨークで結成されたブレイクダンスチームです。

1983年公開の映画ワイルド・スタイルフラッシュダンスに出演しその名を世界中に轟かせました。

特にフラッシュダンスのブレイクダンスシーンは世界に衝撃を与え、若者がのめり込むきっかけとなりました。(下記↓YouTube参照)

Rock Steady Crew(ロックステディークルー)の活躍なくして、今のブレイクダンス・HipHopカルチャーは無かったと言っても過言ではありません。

ブレイクダンスシーンに重要なインパクトを与えた、Rock Steady Crew(ロックステディークルー)について書き留めておきます。

映画フラッシュダンス

Break Danceが生まれた経緯

ダンスの歴史書アイキャッチ画像

ブレイクダンスは1970年代のアメリカニューヨークで誕生しました。

1970年代のNYは財政悪化の影響で治安が悪く非常に荒んだ街で、暴力やドラッグが蔓延していました。

その状況を悲観したHipHop界のカリスマ、アフリカ・バンバータが『暴力ではなくダンスをしよう』と提唱し、若者のエネルギーを暴力からダンスへと変えたことがブレイクダンスが盛んになった理由とされています。

Break Danceが生まれた経緯は荒んだ街や若者をHipHopの力で更生させる意味合いが強かったのです。

ブレイクダンスの詳細はこちらへ→ブレイクダンスってどんなダンス?

そんな中、NYで若者のカリスマとなったチームが、New York City Breakers(ニューヨークシティーブレイカーズ)と今回紹介するRock Steady Crew(ロックステディークルー)です。

R.S.C(ロックステディークルー)について

Rock Steady Crewの画像
Rock Steady Crew

Rock Steady Crew(ロックステディークルー)は1977年に誕生したブレイクダンスチームです。

チーム結成後40年以上経過しているのですが、いまだに最前線で活躍しておりブレイクダンスやHipHopの生ける伝説となっています。

話を進める前にそもそもHipHopとは、世界3大DJのアフリカ・バンバータにより提唱され、

HipHopとは

  • DJ...音楽
  • B-boying...ダンス
  • Graffty...グラフィックアート
  • MC...ラップ

上記4つの概念から構成された文化のことです。

これらの普及に貢献したRock Steady Crew(ロックステディークルー)について深掘りします。

結成から繁栄

Rock Steady Crew(ロックステディークルー)は1977年にJimmy D(ジミーディー)とJojo(ジョジョ)というニューヨークのダンサーにより結成されました。

転機となったのは1979年で、ロックステディークルーの最重要メンバーCrazy Legs(クレイジーレッグス)が加入したことにより風向きが変わります。

Crazy Legs(クレイジーレッグス)はマンハッタンに赴き大衆の前でダンスを披露したり、B-boyを見つけるとバトルを仕掛けたり、ブレイクダンスを人前で披露し徐々に知名度を上げることに成功します。

後にRock Steady CrewのリーダーとなるCrazy Legs(クレイジーレッグス)は、HipHop界のゴッドファーザー"アフリカバンバータ"に気に入られ、彼のチーム"ズールーネイション"に加入します。

その後プロモーターやクラブオーナーの目にも留まり、テレビや映画にも出演を果たし更に知名度を上げていきます。

特に世界にインパクトを与えたのが、映画フラッシュダンスです。

ほんの数分のワンシーンでしたが、世界に衝撃を与えブレイクダンスが広まることになります。

1983年にはイギリスのカリズマ・レーベルよりアーティストデビューを果たしイギリスでトップ10入りを果たし、一躍時の人となります。

しかし、レコードレーベルの倒産を機に、Rock Steady Crew(ロックステディークルー)は活動を縮小させていくことになります。

衰退

Rock Steady Crew(ロックステディークルー)が在籍していたレコードレーベルの倒産に追い討ちをかけるように、HipHopはNew School時代へと突入します。

New Schoolとは、1980年代後半から現在にかけて踊られているHipHop DanceHouse Danceの総称のことです。

EXILEとかSnowManがテレビでパフォーマンスをしているのをよく見ますが、あんな感じのスマートでカッコいいダンスのことです。

Old Schoolと呼ばれるLock Dance、Pop Dance、Break Danceはダサいと認識されるようになり徐々に衰退していきます。

Rock Steady Crew(ロックステディークルー)も活動を停止していた時期もあり、時代の流れには逆らえなかったようです。

1990年頃に活動を再開しますが、同時期に活躍していたNew York City Breakers(ニューヨークシティーブレイカーズ)は解散してしまいます。

Rock Steady Crew(ロックステディークルー)はブレイキンだけでなくHipHop全般で活躍していたので生きながらえたのかなと思います。

メンバー

Rock Steady Crew(ロックステディークルー)の主なメンバーは、

メンバー

  • Jimmy D(ジミーディー)
  • Jojo(ジョジョ)
  • Crazy Legs(クレイジーレッグス)
  • Mr.Wiggles(ミスターウィッグルス)
  • Ynot(ワイノット)
  • MASAMI(マサミ)

他にも日本人の、Crazy A、2ucci(B-boy)、YOUTEE(ポッパー)がいます。

過去には、伝説のB-boy Ken Swift(ケン スウィフト)も在籍していました。

R.S.Cの功績

R.S.C vs N.Y.C.B

Rock Steady Crew(ロックステディークルー)の功績は何と言ってもブレイクダンスとHipHopの普及です。

日本で有名なスパルタニックロッカーズの宮田さんが、『世界のどのダンサーに聞いてもブレイクダンスを始めたきっかけがフラッシュダンスだった』と話していました。

それくらい衝撃的で若者に大きな影響を与えたのです。

しかもその時に使われていた楽曲のIt's Just Begunは未だにB-boyに人気で、この曲がかかるとクラブは大盛り上がりです。

更に、Rock Steady Crew(ロックステディークルー)は現在も最前線で活躍しています。

三浦大知の(RE)PLAYでは、Mr.Wiggles(ミスターウィッグルス)と、現リーダーのYnot(ワイノット)が出演して話題となりました。

以上がRock Steady Crew(ロックステディークルー)の過去から現在までの活躍です。

結成40年以上経過しているのに未だに最前線で活躍していて、彼らのDNAがしっかりと受け継がれているのには驚きです。

これからも更にカッコ良く踊り続けていくことでしょう。

それでは今回はこの辺で、See you next time!!

  • この記事を書いた人

ダンスの歴史書の先生

ブラックカルチャーを心底リスペクトしダンスが好きな30代。 ダンスを知らない人にはダンスの魅力を、ダンスをしている人にはもう一段階上手くなるような情報や歴史を面白く伝えるメディアです。

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