House Danceとは1970年代後期、アメリカのシカゴで誕生したHouse Musicにのせて踊るダンスのことです。
日本で広く普及したのはTRFのSamさんの影響です。
彼が踊っているようにテンポの速い音楽に合わせて高速でステップを踏むのがHouse Danceです。
この時期に生まれたHouse Danceや、それより少し前に生まれたPunking/Waacking(パンキング/ワッキング)1980年代に誕生するSHAKE(シェイク)1990年代に広まるVogue Dance(ヴォーグダンス)はいずれもアメリカのゲイカルチャーが発祥と言われています。
現在のように同性愛やLGBTが広く認知されている世の中ではなく、同性愛者は自己表現の場を模索し辿り着いた先がディスコだったのだと私は解釈しています。
今回はHouse Daneについて詳しく解説します!
House Dance(ハウスダンス)とは?
House DanceはHouse Musicに合わせて踊るダンスのことで、比較的速いリズムでステップを踏むのが特徴です。
House Danceについて詳しく解説します。
House Danceとは?
House DanceはHipHopと同じくNew Schoolに分類され比較的最近発展したダンスでHouse Musicにのせて踊るダンスのことです。
速めのテンポに合わせて素早くステップを踏むのが特徴で、TRFのSamさんが踊っているダンスでピンとくる方も多いかもしれません。
文字で表現するのが難しいので、一度見ていただくのが早いです。
世界的ハウスダンサーHIROのダンスです。
こんな感じでHouse Musicにのせて踊るのがHouse Danceだよ!
House Daneの特徴
House DanceはHouse Musicに合わせて踊るダンスで、 BPM は120~125くらいで比較的早いリズムで踊ることが特徴です。
基本的に、
- 2ステップ
- クロスステップ
- シャッフル
と呼ばれるステップを中心にした立ち踊りがメインのダンスです↓↓
立ち踊りがメインのHouseですが、実はカポエイラやブレイキンの要素をミックスしたアクロバティックな側面も持っています。
基本的にどんなジャンルと組み合わせて踊ってもカッコいいですね。
House Danceの歴史
1970年代後半にHouse Musicが誕生すると、すぐHouse Danceも誕生します。
当時のHouse Danceは、ヒップホップ、カポエラ、ブレイクダンス、タップダンス、チャチャ、サルサ、バレエ、などさまざまなジャンルのダンスをHouse Musicに合わせて踊っていたものです。
基本的には昔からあるステップを速いテンポで踊り『カッコよく見えれば何でもあり』で、フリースタイルの要素を多く取り入れています。
このHouse Danceの発展に寄与したのが、Dance Fusion(ダンスフュージョン)とELITE FORCE(エリートフォース)というアメリカのダンスチームです。
Houseを踊っている人のバックグラウンドにはHipHopがあって、基本的に両方のジャンルを踊れる人が多いよね!
Dance FusionのメンバーCaleaf(カリーフ)はELITE FORCEのメンバーでもあり両チームのエース的な存在で、世界中のダンサーからリスペクトされています。
マイケルジャクソンや、マライアキャリーのバックダンサーもつとめ、HouseだけでなくHipHopの普及にも貢献しました。彼らの活躍があり、世界中にHouseを踊るダンサーが現れるのです。
House Musicの歴史
House Musicは1970年代後期、アメリカシカゴで生まれた新しい音楽のことで、フランキー・ナックルズ(Frankie・Knuckles)という人が生み出した音楽のことです。
元々は友人のラリー・レヴァン(Larry・Levan)とニューヨークでDJプレイをしており、彼らは2人ともゲイであることをカミングアウトしていました。
1977年頃フランキー・ナックルズはシカゴのディスコ、Warehouse(ウェアハウス)のパーティーに招かれDJプレイを行います。
最初は人が集まることは無かったものの、徐々にフランキー・ナックルズのDJプレイが人気になり、『Warehouse(ウェアハウス)でプレイされる音楽が最高にクール』という噂が次第に広まります。
Warehouseで流れている音楽なので、Warehouse Music→House Musicと変化し世間に広く認知されるようになります。
これがHouse Musicの成り立ちです。
では、具体的にHouse Musicとはどんな音楽なのでしょうか?
【AppleMusic挿入】
今でこそ様々な進化をしていますが、当時は少し前に流行ったソウル系音楽のビートを早め、その上にエレクトロミュージックを被せたり、Kraftwerkと呼ばれるドイツ発祥の電子音楽グループが用いたテクノ音楽を被せたのがHouse Musicと言われています。
超ざっくり分かりやすく言うと、小室さんが作る音楽のソウル版(古い版)みたいなイメージですかね!
House Danceが日本で広まった理由
KOJI氏の活躍
日本でHouse Danceが広まったのは、1992年頃です。
川崎にあるCLUB CITTA'と呼ばれる箱で、The Main Streetと呼ばれるダンスイベントが開催されます。そこで活躍していたのが現在ALMAというチームのリーダーで世界トップの実力を誇るKOJIさんです。
彼はNYにダンス留学し当時最先端とされていたハウスダンスを日本に輸入します。そのダンスが若者に衝撃を与え、日本各地にHouse Danceが広まるようになります。
元々KOJIさんはZOOのメンバーとして活動しており、同時期にLUKE(ZOO)・HIRO(ZOO / EXILE)・BOBBY(J.S.B Underground)・KOJI(Roots/ALMA)で別のチームを結成します。
お気付きの方もいると思いますが、これがJ Soul Brothersの初代です。
当時アメリカではThe Soul Brothersというダンスチームが人気があり、それの日本版としてBobby Brownに紹介されたのがきっかけと言われています。
その後KOJIさんはJSBを脱退しますが、Roots、ALMAというダンスチームのリーダーとして活躍します。
ALMAにはDance Fusion(ダンスフュージョン)の正式メンバーとして認められたHIROも参画し日本のトップを牽引し続けます。(EXILEのHiroさんとは別人です)
これが日本でHouse Danceが広まったきっかけです。
Sam氏の活躍
Samさんは東京BeBopCrewのリーダーをしており、ダンス界ではかなり有名なポジションにいました。
1990年頃にフジテレビの番組「ダンスダンスダンス」に出演しており、それがきっかけでTRFを結成しメジャーデビューを果たします。
そのTRFのサポートダンサーにRootsやALMAのメンバーがジョインしており、SamさんもHouseを披露する機会が増え、お茶の間にHouse Danceを広めることになりました。
数年前に、ALMAとSamさんが共演しています。
とっても貴重な映像です!
有名なHouse Dancer
日本で有名なハウスダンサーをご紹介します!
HIRO
ALMAに在籍するHiroさんは、HOUSEダンスのオリジネーター集団 ”DANCE FUSION”のメンバーでもあります。
添付している動画はHiroさんと次に紹介するMiyuさんの世界を獲った名バトルです。
Miyu
次に紹介するのがMiyuさんです。
先程のHiroさんとの動画にも登場していますが、彼女はなんと前澤さんのDear Moonプリジェクトに選ばれた1人です。
100万人の中から選ばれたメンバーって凄すぎます。
その他にも、水曜日のカンパネラのエジソンのダンサーも務めてます。今一番勢いのあるダンサーです。
TATSUO
ハウスダンスチームGlass Hopperのリーダーで、JAPAN DANCE DELIGHTで2度の優勝経験を持つ、超一流ダンサー。
特に2016年の優勝のときは、たった2人で踊り切り、素晴らしいパフォーマンスを披露しました。
未だに伝説的なパフォーマンスとして知られています↓↓
実際にHouse Danceを動画で見てみる
House Danceのバトル動画をピックアップしました。
House Dansuの創ったDance FusionのメンバーCaleaf(カリーフ)と、日本人で初めてDance Fusionの正式メンバーとなったHIROのバトル動画です。
色々なジャンルのダンスを踊ってきましたが、Houseが1番難しいと感じます。
でも踊れたらめちゃくちゃかっこいいですね。
House Danceの解説はこの辺で、それではSee you next time!!