Break Dance Old School

ブレイクダンスのパワームーブとスタイルについて動画付きで解説

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パワームーブとスタイルについて

ブレイクダンスには大きく分けて2つの種類が存在します。

Breakin'の種類

  • パワームーブ(Powe Move)...アクロバティックな回転技、派手で観客うけが良い
  • スタイル(Style)...トップロック(立ち踊り)やフットワーク中心の渋いBreakin'

大別するとこの2つで、それぞれ踊るダンサーをパワームーバースタイラーと呼んだりします。

パワームーブとスタイルを両方やるブレイカーが多いですが、パワームーブだけ、スタイルだけに特化したブレイカーもいます。

今回はパワームーブとスタイルについての違いや、それぞれの有名ダンサーについて紹介します。

ブレイクダンスのパワームーブについて

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ブレイクダンスのパワームーブについて深掘りしてみます。

パワームーブとは?

パワームーブは簡単に言うとアクロバティックな回転ダンスのことです。

背中で回ったり、体操のあん馬のように旋回する技、頭で回るヘッドスピンなど、アクロバティックな回転技の総称のことをパワームーブと言います。

ダイナミックで派手なパフォーマンスはオーディエンスを沸かすにはもってこいのダンスで、パワームーブをみて憧れてブレイクダンスを始めた人が殆どだと思います。

しかし習得にはかなりの時間と練習量が必要になり、怪我も付き物なので途中で挫折してしまうダンサーが多いのも事実です。

代表的なパワームーブ

代表的なパワームーブを動画付きで解説します。

  • ウィンドミル

地面に背中をつけて回るBreakin'の代表的なパワームーブ。

詳しく知りたい方は>>ウィンドミルって何?Breakerが最初に練習するパワームーブ

bboy hiros1さん
  • トーマス

体操のあん馬のような技でこれも代表的なパワームーブ。柔軟性と筋力が必要で難易度も高い技。

  • ヘッドスピン

その名の通り頭で回転する大技です。

  • 1990

逆立ちをした状態で、片手で回るBreakin’の大技。技の名前の由来は、1990年まで誰もできないとされていたからその名がつきました。

ナインティナインの岡村さんがコンビ名にした技の名前です。

  • エアートラックス

トラックスは元々回るという意味があり、エアー(空中)で飛ぶように回ることからこの名前がつきました。

現在難易度が最も高い技の一つとされています。

以上が代表的なパワームーブとなります。

パワームーブ習得には?

習熟スピードに個人差はあるものの、パワームーブは基本的には誰でもできるようになると考えています。

100mを9秒台で走るみたいな競技とは違って、どちらかというと訓練的な要素が強いからです。

例えばダンスの基礎的な練習アイソレーションは、体の可動域を大きくしたり、リズムにのって体を動かすことを訓練します。

ここに身体能力や運動神経のような外的要因はほとんど影響をしないので、誰でもやればできることだと私は理解しています。(もちろん習熟スピードに個人差はあります)

ウィンドミルについて考えてみると、

ポイント

  • チェアーと呼ばれる基本的な技をマスターする
  • チェアーを崩して背中で地面をキャッチする
  • 体と地面の接地面を一定に保ち背中からチェアーに再び戻す
  • チェアーの体勢に戻ったら繰り返し

基本的には上記のようなポイントをで1つづつできるようにしていくことが練習とされます。

従って、『100mを9秒台で走れ』みたいな、身体能力や運動神経が介入する余地がないので誰でもできます。

正しい練習方法、正しい知識と、パワームーブに耐え得る体作りをすれば誰でも可能性はあるのです。

ブレイクダンスのスタイルについて

次はブレイクダンスのスタイルについて深掘りしてみます。

スタイルとは?

スタイルとはアクロバティックなパワームーブを使わずに、トップロック(立ち踊り)やフットワークを使って魅せるダンススタイルのことです。

スタイルはパワームーブと違って音に乗せて踊りやすく、Breakin'特有の相手を挑発するような踊りをしたり、独自の表現をすることに向いています。

言葉で説明するのが難しいので、Rock Steady CrewのKen Swiftと日本で活躍するKATSU ONEの動画を見てください。

どちらも1分ほどの動画ですが、スタイルが凝縮されています。

この2人を観ればスタイルがどのようなダンスか分かるはずです。

パワームーブとスタイルどちらが良いのか!?

パワームーブとスタイルについて解説しましたが、どちらが良い悪いということはありません、どちらもカッコいいブレイクダンスです。

ただ、20年近く踊り続けてきて思うことは『歳を取ったらパワームーブの選択肢がなくなる』ってことは伝えておきたいです(笑)

Breakin'は体操と似ていて、筋力・柔軟性・瞬発性の必要なスポーツです。

体操選手のピークは10代後半から20代前半と言われたりもしていて、選手として活躍する寿命が最も短いスポーツと言われています。(フィギュアも同じらしいです)

Breakin'も同じで、10代後半、20代前半のプレイヤーが多いですし、30歳を越えたら自分のダンススタイルを変えていくことを余儀なくされます。

Breakin'から他のジャンルのダンスに変更をする人もいます。

その例として、BeBopCrewのYoshibowさんSeijiさん、他の大御所ダンサーSakumaさん、Cherryさん、Ohjiさん、Seenさんなども昔はB-boyです。

これらのことから『パワームーブはできるときにやっておけ』ということが伝えたいです。

スタイルや他の立ち踊りは、ある程度大人になってもできるし、歳を重ねた方が味が出て上手くなることがあります。

一方でパワームーブは歳を取ったらマジでできないので、若いうちにやっておくことを強く勧めます。

パワームーブ・スタイルどちらも上手なB-boy

1人だけパワームーブとスタイル両方上手なダンサーをあげるとしたら、B-boy RoxRite(ロキシライト)です。

Red Bull BC One All Stars(レッドブルビーシーワンオールスターズ)の一員で、世界的に有名なダンサーです。

現在40歳となり最前線での活躍はないですが、彼が現役の頃は向かうところ敵無しで、なんでも踊れるスーパースターでした。

以上が、ブレイクダンスのパワームーブとスタイルの違いの解説でした。

極論、B-boy RoxRiteを目指して、パワームーブもスタイルも踊れるように頑張りましょう(笑)

それではこの辺で、See you next time!!

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