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バーレスクダンスって何?歴史や人気になった経緯を解説!

2023-01-09

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バーレスクについて

バーレスクとは『寸劇・歌・ダンス』の意味を持ち、イタリアの言葉Burlesco(ブルレスコ)が語源と言われているダンスエンタメのことです。

現在はセクシーショーとして認知されていて、大人の娯楽として楽しまれていますが、実は1500年代のヨーロッパで社会を風刺した物語や、劇、歌などのパフォーマンスの総称をバーレスクと呼んでいました。

諸説ありますが、16世紀のフランスで誕生したOpere burlesque(オペラ・バーレスク)という本で最初にバーレスクの言葉が使用され、社会問題や中世ヨーロッパ時代の庶民の不満を風刺して楽しんでいました。

当時は社会を風刺した物語、劇、歌など全てをひっくるめてバーレスクと呼んでいたようです。

ヨーロッパの国々は庶民の不満のガス抜きとしてバーレスクを黙認していた経緯があり、日本でも江戸時代に社会風刺や庶民の娯楽を取り締まることもありましたが、市民の暴動や騒動を回避するために同じように黙認していた時期があります。

日本もヨーロッパも同じような文化を営んでいて、非常に興味深いです。

今回は意外と歴史が深いバーレスクについて詳しく書き留めておきます。

バーレスクダンスとは?

バーレスクの画像

バーレスクダンスとは?

現在広く知られているバーレスクダンスとは、女性がセクシーな衣装を身に纏ってステージや酒場で踊るダンスのことです。

全て脱いでパフォーマンスをするストリップとは異なり、ちゃんと衣装を着て踊ることが特徴です。

本場のバーレスクダンスは現在でも、メッセージ性・風刺などしっかりストーリーが付いていて、芸術の域に達しています。

下記動画がわかりやすいかもしれません。↓↓ 女性の美しさを表現するダンスって感じです。

バーレスクの起源と歴史

Burlesque(バーレスク)はイタリア語のBurlesco(ブルレスコ)が語源で、Burkesco(ブルレスコ)はBurla(ブルラ)=冗談から生まれた言葉です。

本来Burlesque(バーレスク)はかなり広い意味で使われていた言葉で、面白い風刺をした芸術や芸能は全てバーレスクと言われていた時代もあります。

従って、社会風刺したコメディ・パロディ・カリカチュール(漫画)は全てバーレスクと呼ばれていました。1500年代のヨーロッパではこのような社会を風刺したパフォーマンスが流行し、貴族達も庶民の不満のガス抜きの為に黙認していたと言われています。

バーレスクに転機が訪れたのは19世紀のアメリカです。

本来では社会風刺するエンタメを全てバーレスクと呼んでいましたが、そこから女性がステージ上で露出しパフォーマンスする形に変化を遂げ、そこから今に通じる形態に発展し広まりました。1900年代初頭には産業として確立され、大人の娯楽はバーレスクと言われるまでに成長します。

しかしながら1920年のアメリカで禁酒法が成立し、バーレスクは活躍の場を奪われてしまいます。禁酒法が廃止された1933年以降は、バーレスクよりもストリップが主流となり、バーレスクは一気に衰退してしまいます。

バーレスクの広まり

長い間日の目を見ることがなかったバーレスクでしたが、1990年に入ると再評価され次第に息を吹き返します。

『ネオバーレスク』『ニューバーレスク』と呼ばれ、伝統的を維持しつつも新しい要素(女性らしさ)を取り入れたスタイルが生まれます。

2010年にはクリスティーナアギレラ主演で映画『バーレスク』が公開され、翌年には日本に『バーレスク東京』がオープンし再び認知を獲得するまでに成長しました。

【バーレスク・ラウンジ、それはセクシーなダンサーたちがゴージャスなショーを繰り広げる大人のためのエンタテインメントクラブ。しかし、かつて栄華を誇ったそのクラブも経営難に陥り、新たなスターの登場を待ち望んでいた。一方、歌手になることを夢見るアリは、片田舎を離れてロサンゼルスを目指す....】

現代のバーレスクの特徴的な要素

なんといっても女性らしさに特徴があるのですが、クリスティーナアギレラのパフォーマンスはめちゃくちゃかっこいいです。

レゲエのようなセクシーさを兼ね備えながら、ストリートダンスのようなカッコ良さも持っている、いいとこどりのダンスです。

ハレンチなイメージは全くなく、カッコよく進化しているのが、現代のバーレスクの特徴です。

バーレスクで使用される音楽

基本的には音楽に縛りがなく、パフォーマンスのコンセプトに合った楽曲が使われます。

HipHopテイストの音楽、ジャズっぽい音楽、J-popも使用されます。

映画バーレスクの中では、Christina Aguileraの『Express』がめちゃくちゃカッコいい感じで使用されています。

バーレスクって芸術の域に達しているね!

バーレスクが人気になった訳

バーレスクが衰退し、1990年代に人気が再燃した時の理由は定かではありませんが、アメリカの『キャバレー』や『オールザットジャズ』の映画のシーンに使われたことが起因しているとも言われています。

また、2010年に公開されたハリウッド映画「バーレスク」が、人気を広げたのは言うまでもないでしょう。

クリスティーナアギレラの美しい歌声と、しなやかなダンスで人々を魅了しました。

バーレスクのステータスと認知を上げた素晴らしい映画です。

【バーレスク・ラウンジ、それはセクシーなダンサーたちがゴージャスなショーを繰り広げる大人のためのエンタテインメントクラブ。しかし、かつて栄華を誇ったそのクラブも経営難に陥り、新たなスターの登場を待ち望んでいた。一方、歌手になることを夢見るアリは、片田舎を離れてロサンゼルスを目指す....】

バーレスクの難しさと魅力

バーレスクの画像

バーレスクは芸術的で感動するエンタメですが、実際にパフォーマンスする側って大変だろうなぁ〜と思います。

普通のダンスと違って、女性の魅力を全面的に出していくパフォーマンスなので、抵抗のある人も多いはず....

競技人口を増やすとかは結構難しいかなと感じます。

また、オーディエンスも一般のダンスとは違ってニッチな夜の分野の人が多いので、大規模なイベントとか、大会みたいなのは難しいはずです。その為、少ないオーディエンスから多くお金を徴収するのはビジネスとしては正解な気がします。

芸術性が高く、普通のダンスでは出せない女性特有の魅力を存分に出せるダンスはバーレスクの他にはありません。

これこそがバーレスクの価値で魅力です。

以上が、バーレスクについての解説記事でした。

見たことがない方は是非一度ご覧ください。

女性でもきっと楽しめるはず!

それじゃ、See you next time!!

-Ather
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