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コンテンポラリーダンスとは?歴史や特徴や楽しみ方を解説

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コンテンポラリーダンスとは、振り付けや表現方法に決まりのない自由なダンスのことです。

言葉で表すのが非常に難しいダンスなので、森山未來さんのパフォーマンスが一番分かりやすいと思いますので、ご覧ください。

ダンレキ先生

ジャンルやルールなどは存在せずに、自己表現を極めたダンスです!

型にとらわれない自由なダンスなので、様々なジャンルのダンスや世界中の文化を取り入れることができ、各地域で独自の進化をしているダンスでもあります。

日本舞踊の要素と取り入れたり、ストリートダンスっぽいテイストを入れたり、本当に自由でカッコいいダンスがコンテンポラリーダンスです。

今回はコンテンポラリーダンスについてどこよりも詳しく解説します。

コンテンポラリーダンスとは

ダンスの歴史書アイキャッチ画像

そもそもコンテンポラリーダンスの「コンテンポラリー」とは、「現代的な」という意味です。

現代的なダンスであれば何でもOKで、どのジャンルの要素を取り入れても問題ありません。

クラシックバレエやストリートダンスのように、ジャンルの定義や明確な基準は存在せず、自己表現を極めたダンスがコンテンポラリーダンスです。

基本的に振り付けが無く、表現方法に縛りもありません。

自分の中の感情を身体を使って表すことが醍醐味となっています。

特徴

ダンレキ先生

ぱっと見、意味不明で何を表現してるのか分からない~

という声が多く聞かれます。

↓土屋太鳳さんのパフォーマンス↓を観て欲しいのですが、確かにこれは何を表現しているのか迷います....

これがコンテンポラリーダンスの特徴でもあり、自由なダンスと言われる理由です。

現代アートにも似た特徴を持っており、『理解するよりも感じろ』的な側面を持っているのがコンテンポラリーダンスです。

ピカソや岡本太郎の幾何学的な作品にも同様の事が言え、理解するよりも凄いと感じることが大事だと感じています。

岡本太郎の作品
ピカソの作品

歴史

古くから世界各地に自由な表現のダンスは存在していましたが、コンテンポラリーダンスの原型は1970年代のフランスで誕生します。

デサントラリザシオン』というフランスの国策(文化の地方促進)が推し進められ、芸術分野に大きな予算が組まれました。

その流れの中で1978年に国立フランス現代バレエ団 (CNDC) が設置され、パリのオペラ座にも現代舞踊部門が創られました。

これは文化省のイゴール・エイスナーというダンス担当役人の働きによるもので、エイスナーは各地に地方振付センターを作って上からダンスのネットワーク形成を図った。首都パリのオペラ座にも現代舞踊部門が設置され、その指導者としてフィンランド系アメリカ人ダンサー、カロリン・カールソンが招聘された。このカールソンがコンテンポラリー・ダンスの母だとされている

コンテンポラリー・ダンスwiki

国を挙げた取り組みの中、バレエも独自の進化を遂げ、新たな要素が含まれたものや、反バレエ的なダンスが踊られるようになりました。

これがコンテンポラリーダンスの起源と言われています。


現在では文化的な踊りだけでなく、ストリートダンス要素を取り入れたり、音響、照明にこだわり、IT技術を活かしたプロジェクションマッピングなどを導入し更に進化しています。

バレエとの違い

コンテンポラリーダンスとバレエの1番の違いは、アカデミック(学術的)であるかどうかがだと考えています。

例えば、クラシックバレエには定義やメソッド、衣装やシューズにおいても厳格な決まりが存在しており、現在に至るまでアカデミックに受け継がれてきた歴史があります。

一方でコンテンポラリーダンスは定義やメソッドが存在せず、自由に表現する点で、バレエとは全く違う性質を持っています。

自由に踊るかアカデミックに踊るかが大きな違いとなっています。

コンテンポラリーダンスの魅力

東京オリンピック開会式での森山未來さんのパフォーマンスです。↑クリックしたら該当箇所から再生できます↑

ダンレキ先生

コンテンポラリーダンスの魅力を語るのは難しいけど世界観を感じるのは楽しいね!

ストリートダンスでもそうですが、その人にしか出せないグルーブや色みたいなものを感じることができます。

また、世界各地の文化的な要素を取り入れ、その地域独自に発展したコンテンポラリーダンスを観るのも楽しいですね。

コンテンポラリーダンスが使用されているMV

ダンスの歴史書アイキャッチ画像

コンテンポラリーダンスの解像度を上げるために、有名なMVをいくつか紹介します。

これを観れば理解が深まるはずです。

星野源「ドラえもん」

Theコンテンポラリーダンスといったパフォーマンスで、星野源さんが振り付けを依頼する際に、『コンテンポラリーダンスの要素を取り入れて欲しい』とお願いしたそうです。

米津玄師「Loser」

米津玄師の「Loser」は、ダンサーで振付師の辻本知彦さんが手掛け、振り付けではなく彼のオリジナリティを引き出した形でこのようなパフォーマンスになったそうです。

森山未來「CeBIT」

これぞコンテンポラリーダンス、これぞ森山未來ワールドって感じのパフォーマンスになっています。

コンテンポラリーダンスを分かりやすく体現したMVになっています。

欅坂48「不協和音」

欅坂46の「不協和音」はダンサーのTAKAHIROさんの振り付けです。

一度見たら忘れられない振り付けで、どこかフリースタイルっぽさも感じます。

コンテンポラリーダンスとは芸術と近しい

添付している熊川哲也さんのパフォーマンスは圧巻です。

コンテンポラリーダンスは本当に芸術性の高いダンスです。

ここからは個人の感想になりますが、コンテンポラリーダンスはダンスと言うより芸術に近しいパフォーマンスだと思います。

芸術家の岡本太郎さんが『芸術は爆発だ』と名言を残されていますが、コンテンポラリーダンスも感情の爆発です。

芸術性の高さ、創造性に富んだ表現、時に社会的なメッセージを含む表現、全てがコンテンポラリーダンスの魅力です。

まとめ

コンテンポラリーダンスは(コンテンポラリ=現代的な)現代的な自由なダンスの事で、振り付けや表現方法に縛りの無い自由な表現をするダンスの事です。

自己表現を極めたダンスなので、『理解するよりも感じること』を重んじている風潮があります。

熊川哲也さんのようなパフォーマンスから入ると、理解が進み楽しめるかもしれませんね。

以上が、コンテンポラリーダンスについての解説記事でした。

ダンレキ先生

それじゃ、See you next time!!

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