KING OF POP(キング・オブ・ポップ)として世界の頂点に君臨していたマイケルジャクソンですが、没後10年以上経過した今でもその人気は絶大です。
それもそのはず、マイケルは世界で最も売れた男性アーティストの1人でありギネスにも認定されています。
『Thriller』は世界で1億枚売れているし、彼のCD・レコードの総売り上げ枚数は6億枚以上とも言われています。
日本で一番売れているアーティストはB'zで約8000万枚で、その記録を1つのアルバム作品で抜いている訳ですからその凄さが分かります。
そもそもPOPとは、ポピュラーミュージックのことで「広く訴求力のある」音楽という意味合いがあります。
ダンスのPOPではありません。
また、音楽だけでなく文化面での貢献も大きく、マイケルは初めて白人の人気を集めた黒人と言われています。
James Brown(ジェームズブラウン)やEarth, Wind & Fire(アースウィンドアンドファイアー)などディスコ系の黒人人気歌手はいますが、マイケルのように全ての人に広く等しくリスペクトされた黒人歌手は初めてと言われています。
差別や偏見が激しい時代のアメリカでどのように成功を収めたのか、今回はマイケルジャクソンの凄さについてどこよりも詳しく解説します。
マイケルジャクソンって何者?

マイケルジャクソンが何者で、どんなことをやってのけた人物なのか簡単にご紹介します。
ジャクソン5時代
1960年代に結成されたジャクソン5は、マイケルジャクソンの圧倒的な歌唱力とジャクソン兄弟による完成度の高いパフォーマンスで人気を博しました。
その中でも「ABC」と「I want you back」はビルボード1位を獲得し、世界中でヒットし彼らの人気を不動のものとしました。
「I want you back」をリリースしたときにマイケルは11歳の小学生です...
「I want you back」のYouTubeを観てほしいのですが、11歳でこの完成度にはマジで驚きます。
聞き慣れ過ぎていて凄さを感じなくなっていますが、こんな11歳はどこを探してもいないです(笑)
日本でこの歌唱力を持った子がデビューしたら確実に売れますよね(笑)
才能に溢れていて、天才的です...
ソロデビュー
1971年に13歳でソロデビューを果たします。
翌1972年、「Ben」という曲でソロとして初めてビルボードホット100のシングルチャートで1位に輝きます。
聞けばその凄さが分かるのですが、14歳が1人でバラードを歌い人々を魅了するんですよね。
これが14歳が歌うバラードなのか、恐るべし!!
本当に驚きます。売れて当然の歌唱力です。
転機は「Thriller」
マイケルはその後、Forever, MichaelやOff The Wallなど順調にヒットを続けます。
そして、1982年の24歳の時に「Thriller」を発売し世界で爆発的なヒットを記録します。
説明不要の名作ですよね。
Thrillerの偉業
- 世界で一番売れたアルバム
- グラミー賞8部門受賞
- YouTubeでの再生回数は8億回超え
立て続けにヒットを生み出していますが、スリラーが大きな転機となったことは間違いありません。
またこの年に、ビリージーンやビートイットもリリースし大ヒットを収めます。
Thrillerの振付師はマイケルピータースとされていますが、実はPopin'のオリジネーターElectric Boogaloos(エレクトリックブガルーズ)のPopin' Peteも関わっています。マイケルにムーンウォークを教えたりダンスのイロハを教えたのはPopin' Peteと言われています。
Love&Peaceを望んでいた
激しいアップテンポな曲やパフォーマンスが多いマイケルですが、その一方で慈善活動に力を入れていました。
1985年にはアフリカの飢餓を救うために we are the worldの作詞作曲に携わり、1991年にはHeal the worldをリリースしています。
どちらの楽曲にもLove&Peaceのメッセージが込められており、多くのアーティストが賛同し彼の歌を歌っています。
マイケルジャクソンの凄いところを考察
結局のところ彼は何が凄いのか、私なりに考えてみました。
生まれながらに飛び抜けていた才能
幼少期の歌を聞いていただければ分かるのですが、明らかに抜きん出た才能を持っています。
11歳で「I want you back」をリリースしたときの歌声、パフォーマンスは完成度が高すぎて驚きます。
僕たちは「I want you back」を聞き慣れているから凄さを感じないよね。
よ〜く聞くと、11歳が歌っているとは思えない歌唱力だよ!
ジャクソン兄弟の中でも圧倒的で、マイケルがいたからこそジャクソン5が売れたと言っても過言ではないでしょう。
それほどの才能を持ち合わせていたのです。
ダンスのレベルが圧倒的
マイケルジャクソンのダンスといえばムーンウォークですよね。
この動画はマイケルが所属していたモータウンレコードの25周年を祝った際のパフォーマンスです。
1983年に行われているこのイベントの、3:30~からマイケルのソロが始まるのですが、このシーンは世界を震撼させました。
何が凄いのか
- 約40年近く前にこのパフォーマンスをしていること
- 歌と踊りのクオリティが異次元なこと
- 作詞作曲、振り付け全てを自分でやっていたこと
このパフォーマンスを40年近く前の人類にお披露目しているのが驚愕です。
今でこそTikTokで世界中のパフォーマンスを見ることができるので、目が肥えて凄いと感じないかもしれません。
しかし、携帯もスマホもない40年前の人類がこのパフォーマンスを初めてみたら、確実に腰抜かしますよね。
あと、歌もダンスもクオリティが高いのは当然で、作詞作曲・振り付けまでやっているのが驚異的です。
どんだけ努力したらそうなるんだよって感じです。
「ポォゥ」とか「ヒェッ」みたいな奇声を発してカッコよく収まるのってマイケルくらいですからね(笑)
実績が別格である
時代を先取りしすぎた驚異的なパフォーマンスを披露し続けたマイケルですが、当然人気は爆発します。
ライブ会場で失神するファンとか、ライブで登場して2分間動かないとか、やることなすこと異次元です。
普通ライブで登場して2分間静止したら、クレームがきます(笑)しかしマイケルは↓下の画像のまま2分間静止します(笑)

そんなマイケルの実績ですが、常人には理解が難しいです。
グラミー賞とかゴールデングラブ賞とか、MTVミュージックアワードはもちろんなのですが、ギネス記録だけでも11個も保有しています。
ポイント
- 史上最も売れたアルバム(Thriller)
- 全米アルバムチャートでの最長期間首位(Thriller)
- 全米シングルチャート初登場第1位を獲得した史上初のアーティスト(You Are Not Alone)
- 全英で一年に最多ヒットシングルを記録
- 最高契約金額(ソニーとの契約金8億9000万ドル・約1,000億円)
などなど、これ以外でも数多くの実績を残しています。
今後、野球やサッカー、その他エンタメ業界などを含めて、契約金1,000億円を超える人は出てくるのでしょうか(笑)
一つの作品で1億枚を売り上げるアーティストが生まれるのでしょうか(笑)
生きている間に見てみたいものです!
因みにマイケルが亡くなって10年以上経過していますが、毎年100億円程の売り上げがあります。
努力の天才だった
これは以前テレビでマイケルと親交のあった東山紀之さんが話していたのですが、マイケルの異常なストイックぶりを明かしていました。
アメリカでマイケルのコンサートを鑑賞した東山氏は、マイケルが宿泊しているホテルにお呼ばれをしたそうです。
そこでマイケルは2時間のハードなステージを終えゆっくりしているのかと思いきや、日課の2時間のダンスの練習を始めたらしいのです。
マイケルのステージは歌に踊りにかなりハードなのですが、ステージの後にも日課の練習を2時間やっていて、さらにこれを数十年継続していたから驚きです。
エンタメを追求したこと

マイケルジャクソンの凄いところは、見る者を魅了するエンタメ性だと思っています。
例えば有名なこのゼログラヴィティは、元々は『ムーンウォーカー』と呼ばれるマイケルが総指揮を勤めたミュージカル映画の中のワンシーンで使用されたものでした。
当時はワイヤーで吊り下げており、人前でパフォーマンスすることを想定していない仕掛けになっていました。
しかし、1992年にDangerous World Tourと呼ばれるツアーで、ワイヤーで吊り下げることなくゼログラヴィティを観客の前で披露し、世界に衝撃を与えました。
その裏側には、足元を支える機材を発明し特許を取得したり大変な努力があったようです。
やはり努力も凄い...
アフリカンアメリカンのスター
マイケルは世界で初めて認められたアフリカ系アメリカ人のように感じます。
彼がデビューしたのは1964年で、アメリカでは公民権運動真っ只中でした。
そんな逆風の世の中でも、圧倒的なパフォーマンスと歌唱力で人々を魅了し、結果を残すことで誰もが認められると体現したのがマイケルではないでしょうか。
また、人を感動させたり魅了したりすることに人種・性別・年齢・時代は関係なく、今この瞬間にも多くの人に感動を与えているように思います。
これはマイケルが残した最大の功績のように思います。
まとめ
マイケルの凄いところ
- 幼少期から歌・ダンスの才能が別格だった
- 才能に甘んじることなく努力をしていた
- Love&Peaceを大事にしていた
- エンタメを極限まで追求した
- アフリカンアメリカンの希望の光となった
僕はこの辺りがマイケルの凄いところだと思っています。
これを機にマイケルのMVを観てください、ハマるはずです(笑)
それではこの辺で、See you next time!!