派手でカッコいいダンスがやりたいのに、地味なアイソレーションをやらされて『ダンスって何でこんな地味なことをやるの?』と疑問に思った人も多いはず...
確かに、アイソレーションとか、リズムトレーニングってかなり地味で退屈で『ダンスとどんな関係があるか分からない』『ダンスが上手くなっている気がしない』って感じちゃいますよね。
でも本当はめっちゃ大事な練習で、
アイソレを制する者はダンスを制す!!(安西先生風)
それくらい大事なんですよね。最初にその根拠を観てもらいたいと思います。
黄帝心仙人のパフォーマンスですが、これはダンスと言うよりアイソレを極めたパフォーマンスって感じです↓↓
今回はアイソレーションについて詳しく書き留めておきます。
ダンサーの参考になると思います!
ダンスの基礎アイソレーションとは?

アイソレーションとはダンスの基礎のことで、『体のある個所だけを動かす訓練』のことです。
基本的には、首、肩、胸、腰だけを単体で動かし、体の可動域を広げダンスを上手く踊るために必要なトレーニングのことを指します。
分かりやすいですところで言うと、「新しい学校のリーダーズ」の「オトナブルー」のサビですかね。
これはまさに首のアイソレを駆使した振り付けです。
このPVのように、体のある部位だけを動かすことをアイソレーションと言います。
実は体の関節がある箇所は全てアイソレーションのトレーニングが可能だよ!
ストリートダンスでは主に首、肩、胸、腰を訓練することが多いです。
アイソレーションのやりかた

ストリートダンスの基本のアイソレーションのやり方について解説します。
首
首は前後左右、右回り左回りを行います。イメージしやすいのは先ほど紹介したオトナブルーのPVです。
この要領で可動域を広げていく訓練をします。
ポイントはいくつかあるのですが、
- 顎を上げ下げしない
- 動かすのは首だけ
- 他は必ず固定
上記に注意すると徐々に首だけ動くようになってきます。
アイソレーションは全ての部位で地面と平行に行います。
目線を傾けることもNGで地面と平行になることを意識しましょう。
肩
肩は前後左右、上下、右回り左回りに加えて、右肩を右回り左肩を左回り、右肩を左回り左肩を右回りという複雑な動きが加わります。
まずは、他の部位を固定して肩を前後左右、右回り左回りを練習しましょう。
次に胸をできるだけ固定して、右肩を右回り左肩を左回り(片方とは逆の方向に回す)を練習しましょう。
次章で解説しますが、Poppin'のコブラに近い動きになります。
ここまでできれば完璧です。
肩のアイソレーションは肩こりの改善に役立つので、ダンサー以外にもおすすめ!
胸
胸についても基本的には同じで、前後左右、右回り、左回りで首や肩、腰を固定したまま動かしていきます。
足を肩幅に開いたら、胸だけを前後左右、右回り左回りに動かします。
肩がぐらぐら動くとNG!!地面と並行になるようにしましょう。
Poppin'にコブラという動きがあるのですが、そのやり方の下記動画が非常に参考になります。
胸のアイソレができればコブラが綺麗に踊ることができます。
胸のアイソレは呼吸がとても大切で、胸を前に出した状態で、息を吸うとより可動域が大きくなります!
腰
腰は両足を肩幅に開き、軽く膝を曲げ腰だけを前後左右、右回り左回り動かしていきます。
左右に動かすときはお尻の右側、左側を独立させて動かしていくイメージです。
前の場合は恥骨を上に引き上げる感じ、後ろ場合は仙骨を上に引っ張るイメージで動かすと、腰が独立して動きやすいです。
アイソレーションをやるときの注意点
アイソレーションをやるときの注意点は2つあります。
①無理にやらない
可動域は一日にして成らず。
無理にやってしまうと筋を痛める可能性があるので、コツコツやるしかありません。
ダンス上達に近道はないのです。
②雑にやらない
雑にやっても何の意味もなく、悪い癖がついてしまいます。
アイソレーションはゆっくり正確にやることでダンスに活きてきます。
可動域を意識しながら丁寧にやりましょう。
アイソレーションを極めると良い事が多い

アイソレーションを極めると良い事だらけです。
可動域が広くなりダンスが上手くなる
当然ですが、アイソレーションをコツコツ練習すると可動域が広くなりダンスが上手くなります。
アイソレーションマスターの黄帝心仙人は、『究極軸』という著書の中で、
人は希少性の高いモノに価値を感じる。
と著書の中で語っており、アイソレーションで突き抜けるだけで人々を感動させられるパフォーマンスを身に付けることができると語っています。
健康に良い
個人的にアイソレをやると体の調子が良くなります。(実感できますよ)
日常生活で動かす筋肉は凄く限られていて、アイソレで日頃動かさない箇所を動かすと筋肉の硬直を防ぎ、ケガの防止にも繋がります。
筋肉が硬直することによって、肩こりや腰痛などの不具合が生じることが多く、アイソレはそれらの問題を解決してくれます。
アイソレーションのコツ

アイソレーションはストレッチに似ている
アイソレーションはストレッチに似ています。
日頃動かさない体の部位を、徐々に動かしていき、体を柔軟に保ち、可動域を広げる点でストレッチと酷似しています。
また、ストレッチと同様に、1日で可動域が広がる訳ではなく、日々コツコツしていくことで可動域が広くなります。
反復練習でのみ上達します!!!!!
ダンサーならストレッチとアイソレーションはマストですね!!
動かす部位以外は動かさない
アイソレーションのコツは『動かす部位以外は動かさないこと』これに尽きます。
首を動かすときに肩が動きがちだったり、腰を動かすときには上半身が連動したりします。
アイソレをマスターするには
アイソレのポイント
- 該当部位以外は動かさない
- 徐々に可動域を広げる
この2つだけを意識して練習すればOKです。
音楽に合わせる
徐々にアイソレが形になってきたら、音楽に合わせて練習しましょう。
ここが一番重要で、アイソレができてもダンスに活かせなくては意味がありません。
まずは、リズムに合わせてアイソレを行い、次に音楽に合わせてアイソレをやりましょう。
これを繰り返していくと、ダンスを踊るときに自然と身体の部位が付いてくるようになります。
言葉で書くのは難しいのですが、アイソレをマスターするとダンスとアイソレが融合してくる感覚が身に付きますので、そこまで練習してみましょう。
アイソレーションに使える曲

アイソレーションは90〜100BPM前後のゆっくりとした曲でやると良いですよ♪
Cam'ron/Oh Boy
個人的にアイソレの時にずっと使っている曲です。
90台のBPMはゆっくり練習できておすすめです。クリックしたらサンプルが流れます↓↓
2pac/California love
昔から愛されている定番の練習曲です。
100前後のBPMで使いやすいです。
Zapp&Roger/I Want to Be Your Man
Popperなら一度は聞いたことのあるZapp&Rogerですが、アイソレにもおすすめです。
90台のBPMでゆっくりしていて使いやすいです。
アイソレーションを極めた人のダンス

最後にアイソレーションを極めた人のダンスをみてみましょう。
アイソレが如何に大切か実感できると思います。
黄帝心仙人
ダンスの域を超えた芸術....
Yoshie
アイソレが上手いダンサーとして紹介したら大変失礼なのですが、Yoshieさんのダンスを見ていると基礎がやばいな〜と感じます。
Soraki君とのオンラインレッスンの様子を見てもそう感じました↓↓
以上が、ダンスの基礎であるアイソレーションについての記事でした。
アイソレは一日にして成らず!コツコツ頑張りましょう。
それじゃ、See you next time!!