Ather

HipHopでよく使われるアングラって何?

※当ページのリンクには広告が含まれています。

アンダーグラウンドって何?

ダンスシーンやHipHopシーンでよく使われる『アングラ』ですが、何となく意味は分かっているものの正式には知らないって人が多いのではないでしょうか?

『アングラ』は"underground"のことで、直訳すると、地下・反体制という意味でアメリカで誕生した言葉になります。

1960年代に反政府・反米運動のさなかに、サブカルチャー(ストリートシーンや芸術家など)の人が使い世間に浸透しました。

日本では1968年にオープンした伝説のディスコ「MUGEN」にて浸透し、この言葉が普及しました。

MUGENには三島由紀夫、川端康成、澁澤龍彦、横尾忠則といった、文学、美術、デザインなど、各界の有名人やが集い、アングラカルチャーを創設しました。

今回は意外とおもしろい『アングラ』という言葉について書き留めておきます。

アングラとは?

ブレイクダンスのフリーズのアイキャッチ

アングラとはアンダーグラウンドの略で、地下・非公式という意味です。主にサブカルチャーの分野で使用されることが多いです。

辞書で調べてみると、

アングラを辞書で調べたら

  1. 商業性がなく、思想や欲望によって形作られた活動や文化。またはそれらを連想させる場所や作品。アーティストや学者、快楽主義者が多い。(グラフィティ、ラップバトル、ディープダブステップなど)
  2. 水面下で密かに活動している組織や運動。革命家や反社会組織など、過激な人達が多い。

と記されており、あまり良いイメージのない言葉です。

アングラという言葉の起源

アングラの言葉の起源は1800年代のアメリカで、黒人差別が根強かった時代に生まれました。

アングラはアンダーグラウンドの略のことで、地下鉄道の意味を持ちます。

ウィキペディアによると、

地下鉄道(ちかてつどう Underground Railroad)は、19世紀アメリカの黒人奴隷たちが、奴隷制が認められていた南部諸州から、奴隷制の廃止されていた北部諸州、ときにはカナダまで亡命することを手助けした奴隷制廃止論者や北部諸州の市民たちの組織。また、その逃亡路を指すこともある。地下鉄組織(ちかてつそしき)とも呼ばれる。

最も頻繁に使用されていた1810年から1850年の間に、30,000人から 100,000人が地下鉄道の助けを借りて奴隷状態から逃れたと推測されているが、公式の国勢調査ではその数は6,000人ほどと計上されている。地下鉄道は一般に「自由」を称揚する価値観の象徴的な存在となっており、同国の黒人(アフリカ系アメリカ人)史においても特筆される事項である。

地下鉄道 (秘密結社)

1800年代のアメリカは黒人差別があり、特にアメリカ南部ではプランテーションと呼ばれる農場で過酷な労働を強いられていました。

アメリカ北部は法律的に差別が撤廃されていましたので、アメリカ南部に住む黒人たちは北部へ亡命をしていました。

その時の地下通路のことをアンダーグラウンドと呼びました。

これが転じて現在では、不平等な制度から自由を勝ち取るための闘いをアンダーグラウンドと呼ぶようになりました。

ストリートシーンとアンダーグラウンドについて

基本的にアングラの意味はどこで使われても同じです。

ストリートシーンでは地下のクラブで活発な活動がなされていたり、ラップの中に政治や社会を風刺するような歌詞があり"不平等な制度から自由を勝ち取るための闘い"の意味合いが含まれていることからアングラと言われています。

さらにアメリカの有名なラッパーがこの言葉の普及に寄与しており、2pacの『Underground Railroad』は有名ですね。

また最近ではアングラミュージシャンは『主要なレコード会社と関りを持たない独自路線のミュージシャン』という意味でも使われます。

基本的には表に出ない地下組織の人達って意味合いでいいかもです!もっというとマニアックみたいな意味です。

有名なアンダーグラウンドアーティスト

有名なアンダーグラウンドアーティストって矛盾のある言葉ですね(笑)

僕もそこまで詳しくないけど支持されているアーティスを紹介するよ!

The Pharcyde

現在はThe Far Sideとしても知られています。

ウェストコースト・ヒップホップの歴史で欠かせないアーティストです。

DJ KRUSH

日本が世界に誇るスーパーDj KURUSH

1980年代初期から活躍し、今なお第一線で活躍するDJです。

DJ界の東洋の魔術師と呼ばれ彼のプレイに世界中が熱狂しています。

以上が、アングラについての解説でした。調べてみると意外と深い言葉です。

サブカルバンザイ!!

それじゃ、See you next time!!

-Ather
-